明日ベネズエラへ発つエドノディオさんから電話をもらった。
一年間の滞在を締めくくる今日、
いくつかの素敵なおみやげを見つけることができたそうだ。
誰には何を、誰には何を、と次々と教えてくれるので、
想像もつかない国の会ったこともない人たちなのに
一人一人がそのおみやげの包みを開き、驚き、喜ぶ顔を想像する。
ところで、と話が変わった。
弦に鏡を預けたから、ちゃんと受け取るように。
鏡は姿が映りこむものだから、捨てることはできないし
やたらな人にもあげたくない。
いなくなってから、あるとき、私が映るかもしれないしね。
書くときも書かないときも、作家なんだ、この人は。
滞在中に書きためた十数冊もの小さなメモ帳には
何が書かれているのだろう。そこから何が生まれるのだろう。
今までに出版した作品について
エドノディオさんはある約束をしてくれた。
私にとって最高の置きみやげだ。
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Ednodio Quintero