2012年12月30日日曜日

granada de Mexico





 今日の東京は冴えない曇り空なので、鮮やかなものを見たくなった。
 
 この夏、メキシコシティでごちそうになったザクロ(スペイン語でgranada)。


 ナイフで切るのではだめ、
 こうして割ると、実の美しさが映える(lucir)のよと、割ってくださった。

2012年12月1日土曜日

9月の港



12月1日。チェルノブイリのこどもたちの写真が載ったカレンダーは
ついに最後のページになった。
「~さん、今年やり残していることはありますか」
なんていうことばがラジオから聞こえてくる。

それはもうたくさん、あまりにたくさんある。
上にあげた港の写真も、そのひとつと関係がある。

今年の9月末、
朗読劇『銀河鉄道の夜』夏の東北ツアーを見に行ったときに撮ったもの。

朗読劇が行われたのは岩手県の住田町で、
写真の港は、お隣の大船渡。

前の晩には、ここ大船渡の仮設住宅での交流会にも加えていただいた。
用意していてくださったつみれ汁の、なんと、美味しかったこと!

さて。
この港から住田町に戻るのに、陸前高田市を通った。
たかだか2泊の、2012年の、しかも9月末になってからの岩手旅だったが
そこで見たこと、感じたこと、考えたことを
どんなことばにすればいいのか、していいのか、いまだに答えが出せずにいる。


大船渡で教えてもらった土地のことばを、
東京の西の端で暮らす中で、たびたび思い出す。

「つかれたー、という人がいたらね、
 ねておきろー、というのよ。
 可笑しいでしょう、
 休んだらというんじゃなくて、寝て起きろー、っていうの。」

つかれたら、ねておきろ。
しっかりやすんで、そうしたら目を覚まして、動くのだ。