琳派の一人、鈴木基一の掛け軸に
三幅一組で一番右が「白粉花」というのがあって、
東京国立博物館の常設展でそれを見た。
夏の夕方と言えばオシロイバナ。
種の中身が白い粉、オシロイ、というわけだが
夕闇に青みがかって浮かび上がる妖艶な赤の色に
甘い香り高く、そういうところからも女性のお化粧とつながるのか
と最近気になっていた花。
オシロイバナを絵で見るのは初めて、どれどれ、と見ると
なんだか葉はキク科の何かみたいだし、花は小さくて目立たないし、
(実物の花が小さくても目立つのは、たくさん一緒に咲くからか?)
あれはほんとうに現在「オシロイバナ」と言われているのと同じ花なのかしら。
ちなみにパネルには英語のタイトルも書いてある。
"Four o'clock"
英語ではオシロイバナをこんな風に呼ぶらしい。
「夕顔」みたいな感じなのだろうか。