2009年10月5日月曜日

「だが」

小野正嗣さんの小説『線路と川と母のまじわるところ』を読んでいたら
日本語と「外国語」の往来というモチーフがたくさん出てくるものだから
ことばそれ自体が気になってしょうがない。
 
 (不満なのではなく、それも面白く、もちろん作品自体が面白い)


女性の主人公-語り手が「けれど」を使っている部分で
以前、ほかの翻訳された文章を読んで
女性の語り手が「だが」というのが、鋭く、強すぎると感じたことがあったのを思い出した。


だが。 Daga.

スペイン語のDagaは、諸刃の短剣を意味する。

Daga, とフレーズを鋭く分断する感じが、それも至近距離で行う感じが、
なんだか通じている。