Jamaica Break ハマイカブレイク
言葉・人・東京などについて。2008/2009.2はメキシコ便り
2009年10月15日木曜日
五感 + する
「てふてふが一匹韃靼海峡を渡つて行つた」で有名な、安西冬衛の詩から
「木の椅子に膝を組んで銃口を鼻にする。蒼い脳髄で嗅ぐ硝煙の匂が、私を内部立体の世界へ導いた。」
(大岡信編、『集成・昭和の詩』、小学館、1995年より)
という一節の「鼻にする」を読んで、
硝煙の匂いを嗅いだような気分になった。
目にする。
耳にする。
手にする。
口にする。
「口にする」には、
口の中に入れる意も、言葉を口にのぼらせる意もあることを
改めて意識する。
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