「神々の謡」を観に行ってきた。
すばらしかった。
主人公の知里幸恵さんの役のほかに、
おばあさん、こども、おくさん、おじさん、フクロウのカムイなど
実にたくさんの登場人物がでてくる。
一人芝居だというのに、
役者の舞華さんは、声色と表情と仕草を巧みに変えてくるくる変身し、
舞台上は大勢の役者でにぎわっているようだった。見事。
アイヌと倭人の問題、差別の問題、宗教と信仰の問題、学問という名の暴力、偽善、
いろいろな難しいテーマと真正面から取り組んでいる。
そのどれに対しても、安易な価値判断を下さずに
劇中では一応の解決をつけながら
観客それぞれの胸に課題として残してくれるのがいい。
幸恵さんに縁のある地を何度も訪れ、アイヌの文化を教えてもらい、
アイヌの人たちに台本を見てもらうこともしたという。
自分が演じる世界に対して最大の敬意を払っていることに、感銘を受けた。
まだ明日、日曜日も二回公演がある。
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劇団のページ
http://mukashi-omocha.net/