2009年11月2日月曜日

死者を思う日

11月2日は死者の日。

去年はメキシコで、花と家族で賑わうお墓に同伴したのだった。
お墓を囲んでピクニックをしている家族もあった。
穏やかに賑やかな、暖かいお墓参り風景だった。

その前の年の9月にはテネリフェ島で、
垂直に並んだ、色とりどりの花できれいに飾られた墓石の数々を見た。
特に何かのお祭りがあったのかどうかは、わからなかった。

現地に生まれ育ったアドは、
「死」はできれば近づきたくないもので、
墓地に足を踏み入れたことすらほとんどないと言っていた。

確かに、「死」には、できれば近づきたくない。
でも、「死」と「死者」は違う。

「死を思え」ということばがあるが、

漠然とした「死」ではなく、
この世に生きて、その生を終えた人たちのことを、思い出す夜にしよう。



Tenerife, 2007, foto por Yukie Monnai