2009年11月5日木曜日

カーキ

「カーキ色」は、スペイン語でも caqui 。綴りは違うが響きは同じ。
一体何語からきてるのか?と思って電子辞書の一括検索で引いてみたら。

大辞泉によれば
「khaki は土ぼこりの意味で、もとはウルドゥー語」

明鏡国語辞典によれば、
「khakiはもともとヒンディー語で、土ぼこりの意」


だいたい地球のどのあたりから来たかはわかった。
はて、ウルドゥー語とヒンディー語の関係はどうだったか?

ブリタニカ国際大百科事典を見る。

ウルドゥー語が話されている地域は「インドのドアブ地方とその近隣、ならびにパキスタン」。
パキスタンでは公用語にも定められている。

「西ヒンディー語の一種として分類され、系統的にはインドの公用語ヒンディー語と近い」

とても近そうだ。しかし、

「ヒンディー語がサンスクリット語に語彙の多くを負うのに対し、
ウルドゥー語はペルシア語から多くの語を借用している。アラビア文字で書かれる。」

こうなると、ヒンディー語かウルドゥー語かで、だいぶ違う感じがする。

ところで「カーキ」が世界的な市民権を得たのは、場所から考えて、大英帝国の時代のことだろうか。
(カムフラージュ という言葉は、第一次世界大戦のころに広まったらしい)

兵隊の服やヘルメットを連想させるになる前の「カーキ」 つちぼこり という語は
どんなイメージを含んでいたのか、気になる。
しかも、土ぼこりが「茶色」ではなく、緑がかった色だというところも、気になる。