2009年11月11日水曜日

牛とワクチン

vaca 牛や hombre hongo キノコ人間の出てくる変な詩がある。
それを解説した文章を読んでいて
ふと、記憶のなかのかけらがぴぴっとつながった。

スペイン語では、Vacaは牛。Vacunaはワクチン。
ワクチンの誕生は、牛と関係があった、というエピソードを読んだことがある。

スペイン語辞書で引けば、
vacuno, vacuna という形容詞の第一義は、「牛に関係する」。

フランス語で牛は Vache だから、ラテン語系なんだろう。

種痘の発見者ジェンナー(イギリス人)について見れば

「牛痘にかかった農婦は痘瘡(天然痘)にはかからないという経験に基づいて
研究を進め、[中略]8歳の男児の腕に牛痘にかかった乳搾りの女の子の
おできの膿を摂取した。

その後[…]この少年に真性天然痘瘡毒を摂取したが
発病はなく、牛痘で痘瘡が予防できることを証明した。

こうして多くの感染症の予防接種の出発点となった種痘法が生れた」
(ブリタニカ国際大百科事典)

…8歳の少年に何かあったら一体どうするつもりだったのだろう、
という気はするけれど。