2008年5月1日木曜日

ウキ

少し前から雨季に入った様子。
夕方になると空模様が怪しくなり、
重い空からゴロゴロ聞こえてきたかと思うと、ポツポツ雨が降り始める。

いかにも雨の降りそうなどんより曇り空のある日の、夜七時ごろ。
遠い雷鳴を聞いて図書館を出、メトロに向かっているうちに案の定降り出してきた。
面白いのは、傘を持ち歩かない人の多いこと。午後の雨が数日続いた後だったのに。

傘がないのに雨が降ってきても、道行く人の様子はなんだか楽しそうでもある。
ともだち二人でキャンバス地のような布をかぶり、足並み揃えてメトロへ急ぐ学生や
ダンボールを傘代わりにしてのんびり歩いているおじさん。

お世話になっている家に乾燥機があるおかげで雨季を恨むこともなく、
鳥の低く飛ぶ、雨の前のしっとりとした空気の匂いを懐かしく深く吸い込み、
心なしか鮮やかになったように見える木々の緑を眺めて、心の中はウキ。