2008年1月30日水曜日

曇り空と灯り

                     (2004年7月撮影)

うろこ雲と言えば秋のものかと思っていたら、
七月のノルウェーには苺もうろこ雲も同時にあった。
考えてみれば当たり前だが、
"常識" と同じで "季節感" も、世界中で通用する絶対のものなんてない。

ノルウェーに長く暮らしているひとが、
曇り空が多く冬が長いこの国では

人を招いたり家族で集まったりして少し洒落た食事をするときに、
家庭でもキャンドルの灯りを楽しむ習慣があると教えてくれた。
町の雑貨屋さんには、見ているだけで楽しくなるような、
色とりどり、
長さも形も様々なキャンドルが並んでいた。
滞在中、まだ薄明るい夜に
キャンドルにゆらりと照らされながら、
たっぷりの塩茹で海老とディルを乗せたパンをご馳走になった。



青空の日に撮った街灯の写真をよく見たら、電球が凝っていることに気づいた。
ただ明るくするためだったら、大きな電球をひとつポンと入れるだろう。
灯りを楽しむ土地ならではのことなのだろう。夜にも是非見てみたくなった。