2008年1月16日水曜日

とまりたくなる鳥たち

メキシコでの、とある情景を思い出した。
大学の文学部の入り口脇には、
古本やCDを売る出店がいつもたくさん並んでいる。
ある日、CDを売っているおばさんが本屋のおじさんに
王子の彫像とツバメの話があったわよね、あれは何だっけと言っていた。
オスカー・ワイルドの「幸福な王子」だった。

王子とツバメの組み合わせでなくても、
屋外に彫像があれば鳥は止まりたくなるようだ。
メキシコ独立戦争の勇士アジェンデ像は、
馬にも腕にも肩にも頭の上にも、そして剣の先まで、鳩だらけ。



ノルウェー南部の港町スタバンゲルで見たカモメは、
紳士と向きまで揃い、とっても満足そうな笑顔。