(2004年7月撮影)
お昼すぎ、Vossの湖沿いを歩いていたら、遠くに巨大な鉄骨のオブジェが見えた。
かすかにこどもの声も聞こえてくる。
近づいてみると、それはスキージャンプの練習台だった。
ウェットスーツを着たこどもたちが7,8人並んでいて、
順番がくるとはしご段をのぼってスキー板を装着し、
すべり台の部分を勢いよくすべって、 ジャンプ、 着水。
湖岸には先輩格のお兄さんが待ち受けていて、浮き輪を投げて引き寄せる。
跳んだ子が岸に上がり終えると、次の子に合図。
なかでもChristianという子が上手らしく、彼の番になると掛け声がかかった。
その期待に応えるように、Christianはトントンとのぼると
悠然と構えて、すべり、ふっと跳び、くるくるとターンをし、きれいに着水した。
いつかスキージャンプの世界大会でChristianを見かけることになるだろうか。