2008年1月27日日曜日

苺と娘

                  (2004年7月撮影)

苺はもともと春から初夏にかけての果物だと思っていたら

ノルウェーでは7月が旬だった。
果物屋の屋台がたちならぶ広場の脇の階段に、
誰かがさっそく食べたあとがあった。
すぐに食べたくなるのも無理ない。だってこんなに美味しそう。


苺といえば、あまずっぱくて可愛らしくて、
新品種の名前にしても"若い娘さん"というイメージがつよいのに
なぜ「草かんむりに母」なのかと思って考えていたら、
よくできた象形文字に見えてきた。

先日、南武線で小さな女の子とお母さんの可愛らしい会話を聞いた。
大きな駅で、たくさんの人が乗り込んできたのを見て
「わあ、こんなにいっぱい、電車さんおもくないかな、だいじょうぶかな?」
「たくさんごはんを食べてるから、大丈夫よ」
「そうかあ………。電車さんはなにをたべるの?……いちご?」

あの子は、苺を食べたら嬉しくて元気が出るのかもしれない。