(2004年7月撮影)
苺はもともと春から初夏にかけての果物だと思っていたら
ノルウェーでは7月が旬だった。
果物屋の屋台がたちならぶ広場の脇の階段に、
誰かがさっそく食べたあとがあった。
すぐに食べたくなるのも無理ない。だってこんなに美味しそう。
苺といえば、あまずっぱくて可愛らしくて、
新品種の名前にしても"若い娘さん"というイメージがつよいのに
なぜ「草かんむりに母」なのかと思って考えていたら、
よくできた象形文字に見えてきた。
先日、南武線で小さな女の子とお母さんの可愛らしい会話を聞いた。
大きな駅で、たくさんの人が乗り込んできたのを見て
「わあ、こんなにいっぱい、電車さんおもくないかな、だいじょうぶかな?」
「たくさんごはんを食べてるから、大丈夫よ」
「そうかあ………。電車さんはなにをたべるの?……いちご?」
あの子は、苺を食べたら嬉しくて元気が出るのかもしれない。