2008年9月1日月曜日

タイプライターの音

この八月は、今までで一番多くタイプライターの音を聞いた。

大学の図書館の利用証をつくったときに、コンピューターだけでなくタイプライターでも記録。
寒いけれど静かな近所の図書館では、事務室からタイプライターの音が響いてくる。
警察の医師が、診断を書き込むのにタイプライターでトストストス…
製本を手伝ってくれたタティアナの働くお店の倉庫では、叔母さんがタイプライターで注文票を記していた。

詩人ラモン・ロペス・ベラルデの散文に、
レミントン社のタイプライターでものを書く様子をピアノの演奏に喩えたものがあった。
タイプライターの音には、確かになんだか風情がある。

携帯電話で黒電話のリンリーンという音を鳴らすようなレトロ趣味を応用して
タイプライター型キーボード(キータッチの感覚も再現) 搭載のパソコンというのは…やはり使いにくいか。