この前の日曜日、
ロシアから建築史を勉強しに来ているアーニャと
イタリアで木造建築の修復を学んで来たモトコと
小金井公園の「江戸東京たてもの園」に行った。
駅からの道すがら、お蕎麦屋さんでお昼にした。
ア:「おすすめは?」
店:「この時季ですと、きのこそばですね」
ア:「わ、きのこ大好き!」(素敵な笑顔)
以前、言語学・スラヴ語学者の黒田龍之助さんから
ロシアのひとは、きのこが大好きだと聞いたことを思い出した。
アーニャによれば、ロシアでは「リシーチカ」という黄色いきのこが人気で、
その意味は「きつねちゃん」。
なんとかわいらしい名前。
八王子千人同心組頭の家。
秋の陽を浴びた干し柿がリズミカル。
同じく組頭の家。
光のとおり道が、静かでもあり、活き活きと元気にも見える。
たてものを出ると、園内には落ち葉プールができていて、
落ち葉のシャワーにこどもたちがキャーキャー喜んでいた。
高橋是清邸の二階から。
眺めているといつまでも飽きず、つい長居してしまう。
写真には撮っていないが、
「ここに住みたい」と訪れる度に思うのが、前川國男邸。
ボランティア・ガイドの方が、
ル・コルビュジエの影響がここにもあそこにも、と
サヴォワ邸やチャンディガールの建物などと
「ここが似ている」と逐一対照した写真アルバムを見せて下さったが、
木でできている暖かみもあって、まったく別物に思える。
ともあれ、
独創的であろうと、誰かに着想を得たものであろうと、
あれだけ居心地のいい空間をつくれるとはすごいことだ。