2009年9月15日火曜日

今ごろメキシコでは

メキシコは、きっと町中が国旗だらけだろう。

9月16日の独立記念日に向けて、8月末ぐらいから、
あちこちに国旗カラーや国旗グッズが目立つようになる。
当日は、ほっぺたに国旗ペイントをするスタンドが立ったりもする。

最初にメキシコ暮らしをしたとき、
こんなに国中が国旗があふれるなんて、と
ドイツ人のアンナと、日本人の私は驚いたものだった。

ドイツでも、ナショナリズム的な感情をこんな風に表現することには
やはり抵抗がある、とアンナは言っていた。

メキシコの公立の小中学校では、
毎週、国旗掲揚があって、成績優秀な生徒が旗手となるらしい。

国旗をパロディー化した図案をつくったり、国歌の替え歌をつくったりすれば
厳罰に処されるらしい。

という話を聞くと、ちょっとすごい…と思ったものだが、
留学生として暮らした限りにおいては
国旗の扱いにしても、メヒコ!という叫びにしても、
家族を大切にするのと同じくらい自然な、
そんな種類の「祖国愛」の表現のように感じられた。

メキシコ国歌は、夜にラジオをよく聴いていた私にとっては
深夜零時を知らせるメロディーになってしまっている。