聴講している二つのゼミは、両方とも20世紀前半のメキシコ詩を扱っている。
詩人の回想や散文、その詩人についての評論などもときに混ぜながら、
詩を読み、詩を語る。
改めて圧倒されるのは、
ギリシャ・ローマにまで遡る西洋詩の伝統、
スペイン、イスパノアメリカ、時代を通じて複雑に織られているスペイン語詩の世界、
そして過去、同時代の思想・哲学と深いつながりを持つ、詩の世界の厚み。
予習をしても私は「???」をたくさん抱えたまま重いアタマで教室に着く。
クラスメイトや先生の言葉を聞いて、詩がぱっと見えてくることがある。
貴重な経験。