近くにある別の図書館にも行ってみた。
José Martí はキューバ独立に命をかけた詩人。
情熱的な、修辞を駆使した散文を相手に苦戦した教室が頭をよぎる。
二階に上がり、たくさんある机のどこに座ろうか選んでいると
右目の端にCarpentierの名が飛び込んできた。その向かいの棚にはJoyce.
CarpentierからD, E, F... とイスパノアメリカの作家の名を追っていく。
大学の図書館よりも胸躍る感じがするのは、適度に数が少なくて全体が見渡しやすいからか。
視線は右へ右へ、下の棚へ、全部終わったら裏側に回って次の棚の左端から…
小説のセクションがいつの間にか終わり、詩のセクションが続き、それが終わると
José Saramago、Turgenev、Virgilio(ヴェルギリウス)…。
スペイン語世界を飛び出たかと思ったら、いつの間にかギリシャ・ローマの時代に戻っていた。