2008年2月25日月曜日

額縁絵画の裏側

Museo Carillo Gilで、額縁絵画の裏側を見た。

収集家カリージョ・ヒルのコレクションをもとにしてできた美術館。
企画展なのか、これまでの展覧会についての展示が豊富だった。
企画書、準備中の風景の写真、客の反応、それを受けた芸術家の感想。

常設展らしいディエゴ・リベラやシケイロスの絵も
数枚は裏側を見ることができる展示になっている。
裏を見て、何が面白いか。

その絵が所属先から出かけていき、他の美術館で展示されると
出先の美術館の名前や、その展覧会のタイトルが書かれたシールがぺたり。

パスポートのスタンプ、スーツケースに貼られたあちこちの国のシールのように
絵が訪れた旅先の記録が、絵の裏側に残されている。
絵の表側には、それぞれの旅先で浴びた視線の、見えない痕跡が残っているだろうか。