2010年1月31日日曜日

葉陰のトカゲ

「トカゲ」 と日本の辞書・事典で調べたら、
必ずと言っていいほど「尻尾を切って逃げる」ことが出てくるのに

スペインの王立アカデミーの辞書でLagartijaを調べたら
「背側は茶色、緑あるいは赤っぽい色で、腹側は白い。
 すばしこく、こわがりで、 虫を食べ、瓦礫の間や壁の穴に住む」

(ちなみに Espasa 社の百科事典の Lagartija の項には、
「尻尾は長く、また再生できる」という記述もあった)

なぜ「トカゲ」など調べる気になったかというと
メキシコでは、 Lagartija ということばに「腕立て伏せ」という意味もあって
(hacer lagartija トカゲする、というように使う)

実際メキシコで見かけるトカゲたちは、
くいくいくい と腕立て伏せをするような動きをよくやっていて、
それ以来、腕立て伏せをする度にあのトカゲが目に浮かんで仕方がないから。

スペインのトカゲも、壁の穴のなかでひっそりと腕立て伏せしているんだろうか。
日本のトカゲも、尻尾が生え変わるのを待ちながら、せっせと腕立て伏せするんだろうか。