つぼみ、咲きはじめる
「つぼみ」ということばは、今はつぼんでいるのが、これから開いて花が咲く という予感があってなんだかいい。「つぼみ」の漢字を思い出したら、「味蕾」ということばが頭に出てきてイメージの上で、あるコンセプトとつながった。"Aquired tastes" 管啓次郎著『ホノルル、ブラジル 熱帯作文集』(インスクリプト、2006年)によれば「はじめはなじめなかったのにいつのまにか大好きになった、獲得されたあれこれの嗜好」(p.34)わたしたちの舌には無数の蕾があって、新たな味に出会ったとき、最初それはぎゅっと結んで抵抗するのだがいつしか新たな嗜好が開花する、、、そんな図をひとり、思い浮かべた。