2010年1月7日木曜日

切り開く運

新年のご挨拶が遅れている皆様、申し訳ありません。
昨年末にやり遂げられなかった仕事の続きをしているうちに
七草粥の日になってしまいました。

七日遅れですが、新年のスタート!
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今日、電車のなかで面白い出会いがあった。
隣同士に座り合わせた人と、ひょんなところから会話が始まった。

どちらから、と尋ねれば、チベットからの留学生だった。
名前はソナムさん。

どういう意味ですか?と聞くと、 

-ちょっと違うけれど、運がいい、運が悪いというときの、"運"みたいな意味です。
-ちょっと違うというと、ほんとうは、どういう意味なんですか?
-運がいい、というと、それは偶然に決まるようなものだと思いますが、
 ソナムということばの意味は、自分でよくしていく運ということなんです。

なんて素敵な名前だろう。 そう言うと、

-でも、チベットでは、たくさんある名前です。日本で言う、田中みたいなもの。
-あれ? ソナムというのは、名字ですか?
-いいえ、名字ではありません。チベットには、名字はないんです。

名字がないとは!こんなに近い国なのに、知らないことばかりだ。
聞けば、チベットでは、こどもが生まれると偉いお坊さんが来て、
そうして名前をつけてくれるのだそうだ。

それにしても、切り開く運とは、ちょうど最近考えていたことにもつながっている。

「運命」と名づけたくなるような、人の力では抗しがたい何かも存在するのかもしれない。
それでも、悪い運の風が吹けば帆を降ろし、よい運ならば帆をはって
まずい風はやり過ごし、よい風ならば見方につけて、わたっていきたい。