ビジャルウルティアのごく若いころの詩に
涙と雨を重ね合わせたものがある。
llorar(ジョラール、泣く)という動詞の名詞形
lloro (ジョーロ、泣くこと)も使っていて
ジョーロ、
涙、
雨、
草木に降り注ぐ、
と連想は広がり、「じょうろ」の語を辞書で引かずにはいられなくなった。
「如雨露」
(一説にjorro ポルトガル語の転訛とする)草木などに
水を一面にかけるのに使う道具。桶状の水溜めと、
柄状の長い管の先に小穴のたくさんあいた頭があり、
そこから水を出す。じょろ。 (広辞苑)
スペイン語は関係ないらしい。
ではポルトガル語のJorro とは?
「jorro」
噴出、ほとばしり。
lloro de água: 水の噴出 (現代ポルトガル語辞典)
「一説」が正しいのか否かはわからないが、
如雨露という漢字を当てた人の感性が抜群だと思う。