2009年5月23日土曜日

鳥のように

航空便を出すとき、スペイン語なら Por avión, フランス語ならPar avionと書く。
飛行機で送ってくださいということ。

「飛行機」は新しいものなのに、ちゃんとひとつの単語になっているのはなぜ?

日本語の「飛行する」と「機械」、
 あるいは
スペイン語やフランス語なら
「電話」の telé-fono (距離を越え、音を伝える) のように分解できないのは
一体なぜだろう?

と思って、辞書をひきかけたとき
スペイン語のAve=鳥 が 頭に浮かび、
そしてそれは正解だった。Avionは、「鳥」の要素が入り込んだ単語だったのだ。

鳥のように飛びたい、という
何世紀も昔から人間が追い求めていた夢がつまっているようで、
地上から、成功した実験飛行を見上げ、
手でひさしをつくってAvionをまぶしく追っている仲間の姿が見えるよう。