るみちゃんがむかし、フランスの友だちに日本語を教えるのに
「日本語で複数形をつくるには、s をつける代わりに
名詞を繰り返せばいいんだよ」と冗談を言っていた。
家々 山々 のような場合、このルールは機能する。
こどもこども や くるまくるま の場合、
賑やかな様子や、渋滞あるいは駐車場の感じがうまく出ているようにも思う。
つらつら考えていたら、「年月」 や 「月日」 の場合が面白い。
年の重なりを表すのに月の重なりをつけ加え
月の重なりを表すのに日の重なりをつけ加えることで、時間の経過がより感じられる。
ほかにもこのパターン、あるだろうか?
2009年5月28日木曜日
2009年5月23日土曜日
鳥のように
航空便を出すとき、スペイン語なら Por avión, フランス語ならPar avionと書く。
飛行機で送ってくださいということ。
「飛行機」は新しいものなのに、ちゃんとひとつの単語になっているのはなぜ?
日本語の「飛行する」と「機械」、
あるいは
スペイン語やフランス語なら
「電話」の telé-fono (距離を越え、音を伝える) のように分解できないのは
一体なぜだろう?
と思って、辞書をひきかけたとき
スペイン語のAve=鳥 が 頭に浮かび、
そしてそれは正解だった。Avionは、「鳥」の要素が入り込んだ単語だったのだ。
鳥のように飛びたい、という
何世紀も昔から人間が追い求めていた夢がつまっているようで、
地上から、成功した実験飛行を見上げ、
手でひさしをつくってAvionをまぶしく追っている仲間の姿が見えるよう。
飛行機で送ってくださいということ。
「飛行機」は新しいものなのに、ちゃんとひとつの単語になっているのはなぜ?
日本語の「飛行する」と「機械」、
あるいは
スペイン語やフランス語なら
「電話」の telé-fono (距離を越え、音を伝える) のように分解できないのは
一体なぜだろう?
と思って、辞書をひきかけたとき
スペイン語のAve=鳥 が 頭に浮かび、
そしてそれは正解だった。Avionは、「鳥」の要素が入り込んだ単語だったのだ。
鳥のように飛びたい、という
何世紀も昔から人間が追い求めていた夢がつまっているようで、
地上から、成功した実験飛行を見上げ、
手でひさしをつくってAvionをまぶしく追っている仲間の姿が見えるよう。
2009年5月20日水曜日
2009年5月12日火曜日
ミニマル・クーリング
蒸し暑い日曜日、粗忽にも引き戸に指をはさんで悲鳴をあげた。
冷凍庫から保冷材を取り出し、タオルごしに当てて応急処置。
やれやれ。
落ち着いてきたら、その「冷やっ」とした部分のおかげで
蒸し暑さがあまり気にならなくなっている、ということに気がついた。
怪我の功名。
これからの季節に、つかえる。
と思っていたら、
今日たまたま通り抜けた無印良品で、まさにそのコンセプトで涼をとるグッズが売られているのを見た。
保冷材を入れるタイプと、水に濡らすタイプとあって、首に巻いたり、額に当てたりする。
ちょうど、幸恵さんから
「こういうのがあったらいいな、と思うものは、
たいてい誰かが既に考えてつくっている」という話を聞いたばかりだった。
ともあれ、カイロの逆感覚のようなミニマル・クーリング、よさそう。
冷凍庫から保冷材を取り出し、タオルごしに当てて応急処置。
やれやれ。
落ち着いてきたら、その「冷やっ」とした部分のおかげで
蒸し暑さがあまり気にならなくなっている、ということに気がついた。
怪我の功名。
これからの季節に、つかえる。
と思っていたら、
今日たまたま通り抜けた無印良品で、まさにそのコンセプトで涼をとるグッズが売られているのを見た。
保冷材を入れるタイプと、水に濡らすタイプとあって、首に巻いたり、額に当てたりする。
ちょうど、幸恵さんから
「こういうのがあったらいいな、と思うものは、
たいてい誰かが既に考えてつくっている」という話を聞いたばかりだった。
ともあれ、カイロの逆感覚のようなミニマル・クーリング、よさそう。
2009年5月10日日曜日
ハームフォン
風邪でもインフルエンザでも、
咳とくしゃみによって広がることが一番多い、と聞く。
だいたい、くしゃみといえば「ハクション」という発音が刷り込まれているから
「ショ」のあたりでかなり撒き散らしてしまいそう。
フランスでは アチュー という音に近いくしゃみをする人が多いような印象を受けた。
飛沫のとびちる範囲は、少し狭いような印象。
メキシコでは「ハクション」型が多く、親近感を抱いたが
飛び散るという観点で言えば、よくない。
ムグ と押さえ込んでしまうくしゃみ法もあって、これは外に迷惑をかけなさそうだが
圧力がかかって鼻にも耳にも悪いらしい。
ハー という序を長引かせてティッシュをすばやく取り出し、
さっと口を押さえて、ムフォン と勢いを消してしまうのが一番よさそうだ。
咳とくしゃみによって広がることが一番多い、と聞く。
だいたい、くしゃみといえば「ハクション」という発音が刷り込まれているから
「ショ」のあたりでかなり撒き散らしてしまいそう。
フランスでは アチュー という音に近いくしゃみをする人が多いような印象を受けた。
飛沫のとびちる範囲は、少し狭いような印象。
メキシコでは「ハクション」型が多く、親近感を抱いたが
飛び散るという観点で言えば、よくない。
ムグ と押さえ込んでしまうくしゃみ法もあって、これは外に迷惑をかけなさそうだが
圧力がかかって鼻にも耳にも悪いらしい。
ハー という序を長引かせてティッシュをすばやく取り出し、
さっと口を押さえて、ムフォン と勢いを消してしまうのが一番よさそうだ。
2009年5月7日木曜日
芋づるの取っ掛かり
ソレーヌとの思い出話で、ある夕食の話題が出た。
弟さんも日本に来たときのこと。
鍋料理だったらしいのだけれど、なぜかその日で思い出せるのは
そのお店に行く途中の、宮益坂を歩いていたときの情景だけ。
ああ、なんでだろう、
ごめんねせっかく一緒に行ったのに思い出せなくって、、、と言ったら、
「わたしが思い出せるのは、その夜に撮った写真のおかげもあると思うよ」
記憶は、思い出す手入れをしておかないと引き出せなくなってしまうから
ときどき「思い出す日」をつくるんだ、と言っていた人がいた。
それにしても、写真やメモや、
ちょっとした取っ掛かりがあるとないとではまったく違う。
取っ掛かりがあれば、芋づる式にツルツルツルと
覚えていたことが驚き、というような細部まで思い出したりする。
取っ掛かりを残そう、と思った。
弟さんも日本に来たときのこと。
鍋料理だったらしいのだけれど、なぜかその日で思い出せるのは
そのお店に行く途中の、宮益坂を歩いていたときの情景だけ。
ああ、なんでだろう、
ごめんねせっかく一緒に行ったのに思い出せなくって、、、と言ったら、
「わたしが思い出せるのは、その夜に撮った写真のおかげもあると思うよ」
記憶は、思い出す手入れをしておかないと引き出せなくなってしまうから
ときどき「思い出す日」をつくるんだ、と言っていた人がいた。
それにしても、写真やメモや、
ちょっとした取っ掛かりがあるとないとではまったく違う。
取っ掛かりがあれば、芋づる式にツルツルツルと
覚えていたことが驚き、というような細部まで思い出したりする。
取っ掛かりを残そう、と思った。
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