金曜日はビジャウルティアたっぷりの日だった。
Xavier Villaurrutia (1903-1950) は、私が研究テーマにしているメキシコの詩人。
午前中、Capilla Alfonsinaに調べ物の続きをしに行き、
アリシア・レイェスさんのご好意によって
そこに保管してあるビジャウルティアの遺品を写真に収めさせてもらった。
ガラスケースの中には、
本、カタログ、写真から、作家組合の身分証、パスポート、そして
バラの花びらがたくさん入った、銀の小箱……
午後、Ximenaの家で昼ごはんを食べた後、
彼女のおばさんが教えてくれた、開いたばかりのカフェへ。
そこは、ビジャウルティアが住んでいた家。
狭い入り口を入り、板張りの階段を上がっていくと、
二階は広々としている。
「ビジャウルティアはここで書き物をしていたんだよ」
という場所に、座らせてもらった。写真はそこからの眺め。
その席の背後にある、ワイン瓶の並んでいる棚は、
昔は窓だったらしい。自然光を受けながらの執筆。
ビジャウルティアの家族が、
彼の死後に売却した家は
ヴードゥー教の儀式を行う人物に手に渡り、
もと寝室の床に描かれた模様は
消しても消しきれなかったという。
その後、芸術家グループの手に渡り、
ワークショップなどの拠点になり、
そして今、レストラン・カフェ・書店・文化センター などを兼ねる
L'Atelier d'en Quim Jardí となった、という次第。
実は正式なオープンはまだで、
今月14日にオープニングパーティーを行うとのこと。
場所は、San Luis Potosí, 121, planta alta, esquina con Jalapa.
Colonia Roma Norte, C.P. 06700.