2008年3月17日月曜日

メキシコシティでチェコのジャズ

無料の屋外jazz liveの開場を待つ行列は、建物に沿って角を曲がり、
階段を降り、もうひとつ階段を降り、また角を曲がり、ようやく最後尾に着いた。

頭上に容赦なく太陽が照りつけるなか、ジェームズ・ボンドのテーマが流れ始めた。
チェコ共和国のジャズバンド、その名も Band... James Band.
サックス、トランペット、ベースにドラム、ピアノ、黒い帽子に黒眼鏡の五人組。

ブギウギの頃から、プログラムを日よけにしている客席に手拍子が生まれ、
8ビートのイントロの「枯葉」で流れをつかみ、
フリューゲルホルンの柔らかな「ミスティ」を気持ちよく聞いていたら…

サックス奏者が客席から若い女性をエスコートして、ゆったりゆったり踊り始めた!湧き起こる歓声。

その女性が席に戻ると、今度は黒いスカートの中年女性が立ち上がり、サックス奏者の手をとった。
ワンコーラスが終わるか終わらないかのうちに、別のおばさんがすっくと立ち上がり、盛り上がる客席。
また次のコーラスには、今度はワタシとばかりに別のおばさんが。フィニッシュにクルクルとターン。

楽しみ上手な客席にもすっかり楽しませてもらった。