2009年4月2日木曜日

大物ぞろい

レメディオス・バロの伝記を読んでいて、
20世紀初頭のMadridの "学生の家” に関する記述に、目がまるくなった。

Madrid の大学生たち向けの寮施設のようなものと、
ヨーロッパ諸国の芸術家・知識人のコミュニティを併せてつくり、
外からの新しい風を取り込もうとしたという、この施設に集まった顔ぶれは…

Miguel de Unamuno,
José Ortega y Gasset,
H.G. Wells,
Le Corbusier,
Igor Stravinski,
Maurice Ravel...

1920年代には、

Remedios Varo,
Federico García Lorca,
Luis Buñuel,
Salvador Dalí...

「スペインの文化的発展を阻んでいた19世紀の孤立から脱するため」
というのが目的だったそうだ。

Madridの学生たちと、上に挙げた有名人たちにどの程度の交流があったのか
また、「有名人」たちが、この施設に住んでいた時期にどのくらい知名度があったのか
細かいことはわからないけれど、

それにしても、目を見張るばかり。

こういうものを見ると、Artist Residenceに行きたいという友人を強く応援したくなる。



『レメディオス・バロ 予期せぬさすらい」
ジャネット・A・カブラン著、中野恵津子訳
リブロポート、1992年