2007年10月21日日曜日

フランス(4)南西への途上 クレストにて

アルヴァールを出て、
モンペリエへの第二ルートの黄色い表示に従って下道を走り続ける。
道路脇の景色が次第にかわり、胡桃林がだんだん少なくなっていく。
そして広がった光景は、トウモロコシ畑。あれ?と不思議に思う。
四年前にフランス南東部を車で通ったときは
これほど多くのトウモロコシ畑を見た覚えはない。
バイオ燃料の波はここにも来ているのか、と目を丸くする。

城砦のある町クレストで、ドローヌ川の岸辺に座ってお昼ごはん。途中の大型スーパーで買ったバゲットに、babybellのエメンタールチーズ、サラミ、田舎風パテ、カモのパテ、タブレ(クスクスのサラダ)、そして飲み物は水。














ソレーヌが、「これ美味しいの!」と言って買い物カゴに加えた、りんごとマルメロのピュレ。ほんとうは離乳食で「四ヶ月から」と書いてある。デザートに一人一瓶平らげる。マルメロは、梨のようなザラザラした舌触りがあり、味も香りも舌触りも全部含めて美味しかった。美食の国では、赤ちゃんのときからこんなものを……。



クレストで会った人たちは皆とても感じがよくて、私たちの右隣でブロックに腰掛けて運転免許の試験のための本を見ていた若い女性も、左の方でピクニックをしていた家族も、立ち去るときに私たち二人に「bon appétit!」と声をかけてくれた。川のある町は風通しがよくて気持ちがいい。