2009年10月8日木曜日

秋の実



鳥が来ては、秋の実をついばんでいく。

2009年10月6日火曜日

かりんとう

小学生の女の子ふたりぐみとすれ違った。
元気にしりとりをしている。

「まり」 「り、りす」 「す、す、すずめ」 「めだか」 「かりんとう」

かりんとう。
急にじわりと甘みが広がる。
ことばは不思議だ。


刺激されて、夜にノートを開いてみた。
動詞、形容詞、助詞も使っていいという勝手なルールを決める。

月 きしむ 無人の 野原 …

(中略)

手紙を 送る 留守がちな 泣き虫…

(中略)

手習い 居残り 理屈は 忘れ…

(中略)

目頭 らくらく くらくら 羅針盤

2009年10月5日月曜日

「だが」

小野正嗣さんの小説『線路と川と母のまじわるところ』を読んでいたら
日本語と「外国語」の往来というモチーフがたくさん出てくるものだから
ことばそれ自体が気になってしょうがない。
 
 (不満なのではなく、それも面白く、もちろん作品自体が面白い)


女性の主人公-語り手が「けれど」を使っている部分で
以前、ほかの翻訳された文章を読んで
女性の語り手が「だが」というのが、鋭く、強すぎると感じたことがあったのを思い出した。


だが。 Daga.

スペイン語のDagaは、諸刃の短剣を意味する。

Daga, とフレーズを鋭く分断する感じが、それも至近距離で行う感じが、
なんだか通じている。

2009年10月3日土曜日

「神々の謡」を観た

「神々の謡」を観に行ってきた。
すばらしかった。

主人公の知里幸恵さんの役のほかに、
おばあさん、こども、おくさん、おじさん、フクロウのカムイなど
実にたくさんの登場人物がでてくる。

一人芝居だというのに、
役者の舞華さんは、声色と表情と仕草を巧みに変えてくるくる変身し、
舞台上は大勢の役者でにぎわっているようだった。見事。

アイヌと倭人の問題、差別の問題、宗教と信仰の問題、学問という名の暴力、偽善、
いろいろな難しいテーマと真正面から取り組んでいる。

そのどれに対しても、
安易な価値判断を下さずに
劇中では一応の解決をつけながら
観客それぞれの胸に課題として残してくれるのがいい。

幸恵さんに縁のある地を何度も訪れ、アイヌの文化を教えてもらい、
アイヌの人たちに台本を見てもらうこともしたという。
自分が演じる世界に対して最大の敬意を払っていることに、感銘を受けた。


まだ明日、日曜日も二回公演がある。
  ↓
劇団のページ
http://mukashi-omocha.net/

2009年10月2日金曜日

「神々の謡」、10月1日から4日まで笹塚にて

世の中の人がそれぞれに紡ぐ糸は、どこかでふと交差して
その隠れた道筋に、気づくことがある。


 "アイヌ民族の口伝えの神謡を記録するために
 「アイヌ神謡集」を残し、19歳という若さで命を閉じた
 知里幸恵。その生涯を、劇団「ムカシ玩具」の女優・舞香さんが
 舞台化し、1日から一人芝居で公演する。” 
          (朝日新聞、むさしの版、10月1日朝刊より)


知里幸恵さんのことを知ったのは、
2007年の7月、札幌で、
「アフンルパル通信」の刊行を記念した集まりにお邪魔したとき。

編者である吉成さんのご友人の千恵さんが、
その日に手にしたばかりだった、知里幸恵さんの生涯を綴った本を
会ったばかりの私にプレゼントしてくれた。

先日、「津田信吾さんへの絵葉書」の集まりで、千恵さんにばったり再会した。
旅行中だった彼女は、旅程を変更して、そこに駆けつけていた。


劇を見に行けるか。行きたい。



劇団のページ
http://mukashi-omocha.net/

劇場のページ。新宿から一駅、笹塚駅すぐにある。
http://www.kyowakoku.net/index.htm