2010年6月18日金曜日

焼きたてパン

先月、友人がブログにホームベーカリーのことを書いていた。

ふと思い出した記憶が別の記憶をひっぱってきて、
思い出したのがランサローテ島にあった、小さな商店のこと。

質素なコンビニのような、簡単な食材(ハムやチーズやら)も置いてある普通のお店。

「記憶すべきこと」は、
棚に陳列してあった袋詰めの大手メーカー印のパンのほかに、
レジカウンターの近くに、細々とではあるけれど、
おいしいパン(かなり細身のバゲット風)を置いていたこと。

ある朝(と言ってもそう長く滞在したわけではない)、
あのパンを買おう!と思って行ったら見当たらず、たずねてみると
「まだ焼けてないのよ。」

まだ届いてないということか、と一瞬思ったけれど、
指さす方を見てみたら 家庭サイズの小さなオーブンがあって、
中には、赤々と電熱に照らされ熱せられる途上のパン生地があった。
道理でおいしいわけだ。

日本のコンビニチェーンなんかでも、
パン生地の状態で各店舗に配って、
それぞれに備え付けた小さなオーブンでじりじり焼いて売ったらどうだろう。
超限定商品になってしまうけれど。