2009年7月4日土曜日

「際」

「際」という字が気になった。

何かの果てである「きわ」は、
その向こう側にある何かとの接点でもある。

国際だとか交際だとか、
ボーダーラインを越えた結びつきを示す言葉も、
そういうところから来ているんだろう。

というところまで考えて、
白川静 『常用字解』 (2003, 平凡社)を開いたら、さらに面白い。

「際」の文字のでき方について。

こざとへんは、神が天に昇り降りするときにつかう梯子の形で、
つくりの「祭」と合わせて、その前の祭壇に肉を供えてまつることをいう、のだそうだ。

意味について。

“そこは天から降りてくる神と人とが相接する所で、
際とは神人の際、「きわ(接するところ。物事の窮きるところ)」をいう。
そこは神と人とが「であう」所であるとともに、
人が達することのできる極限のところをも意味する”


スペイン語で「際」に相当するような言葉は何だろう?