「際」という字が気になった。
何かの果てである「きわ」は、
その向こう側にある何かとの接点でもある。
国際だとか交際だとか、
ボーダーラインを越えた結びつきを示す言葉も、
そういうところから来ているんだろう。
というところまで考えて、
白川静 『常用字解』 (2003, 平凡社)を開いたら、さらに面白い。
「際」の文字のでき方について。
こざとへんは、神が天に昇り降りするときにつかう梯子の形で、
つくりの「祭」と合わせて、その前の祭壇に肉を供えてまつることをいう、のだそうだ。
意味について。
“そこは天から降りてくる神と人とが相接する所で、
際とは神人の際、「きわ(接するところ。物事の窮きるところ)」をいう。
そこは神と人とが「であう」所であるとともに、
人が達することのできる極限のところをも意味する”
スペイン語で「際」に相当するような言葉は何だろう?