2011年6月23日木曜日

comunicar, pensar y sentir

マリオ・バルガス=リョサ氏の講演(6月22日)を聴きに行きました。

そのうちどこかで講演全文の訳を読めるようになるのでは?
と、勝手に期待しているのですが、
まずは書き取れた範囲で、自分にとって「響いた」ことばをいくつか抜き書きします。


―文学(literatura)が娯楽(diversión)であるという考えには賛同しない、
文学は、わたしたちの生き方(vida)に痕跡・影響(huella)を残すもの。

人間には、ことばという授かりもの(el don de la palabra)がある。
ことばによって可能になるのは、
・伝えること(comunicar)。
 細かいニュアンス(matices)も表現し相手に伝えるにはその言語を使いこなすことが必要
・考えること(pensar)。より明晰に(con claridad)考えること。
・感じること(sentir)。より深いかたちで、感じること。


―民主主義(democracia)は、
社会のシステムとして最良のものではないが、
それでも、不正・不当さの度合いが最もすくない選択肢である。

民主主義社会が機能するために
自由で独立した個々人(individuos libres e independientes)に求められるのは
参加すること(participación)、
批判精神(espíritu crítico)を持つこと。

文学は、現実の世界は
わたしたちが想像することのできる世界よりも
ずっと下(está por debajo de...)にあるということを、教えてくれ、
いまある現実のものごとに対して、安易に従わない態度(inconformidad)
をとることを可能にする。

すべての独裁的な権力(dictadura)は
「いまの生き方(la vida)は、あるがままでよく、 なにも変える必要がない」
と信じ込ませようとするものだが
文学は、それが偽り(falso )であることを、わたしたちに気づかせてくれる。