「モデルニスモの父」と呼ばれる
ニカラグア生まれの詩人Rubén Daríoの誕生日が1月18日だったことを、先日知った。
メキシコの新聞El Universal
オンライン版の文化欄に載っていた記事によれば
ニカラグアでは、今週、
ダリーオの生誕145周年を記念するさまざまな行事がとりおこなわれるとのこと。
柳原孝敦先生の『ラテンアメリカ主義のレトリック』(2007)のなかの
ダリーオをめぐる章の重要なエピソードを思い出した。
1910年、メキシコで開催される独立百周年記念式典のため
ダリーオはニカラグア特使としてメキシコに船で向かったが、
その途上、本国ニカラグアで政変が勃発し、大統領が交代。
メキシコ政府は、ダリーオ(=前政権に任命された特使)を
正式なニカラグア代表として迎えなかった。
この出来事に「メキシコ市のとりわけ若き知識人や学生たちは激怒した」。
と、この部分だけを抜き出してみただけでは、
ダリーオ更迭事件と「ラテンアメリカ主義」との関係、
アメリカ合衆国がどう絡んでくるのかは、見えてこないのだけれど、
ダリーオ誕生日の今日1月18日に
2012年時点の目と頭と感覚で、
もう一度、あの章を読み直しておこう。