「トカゲ」 と日本の辞書・事典で調べたら、
必ずと言っていいほど「尻尾を切って逃げる」ことが出てくるのに
スペインの王立アカデミーの辞書でLagartijaを調べたら
「背側は茶色、緑あるいは赤っぽい色で、腹側は白い。
すばしこく、こわがりで、 虫を食べ、瓦礫の間や壁の穴に住む」
(ちなみに Espasa 社の百科事典の Lagartija の項には、
「尻尾は長く、また再生できる」という記述もあった)
なぜ「トカゲ」など調べる気になったかというと
メキシコでは、 Lagartija ということばに「腕立て伏せ」という意味もあって
(hacer lagartija トカゲする、というように使う)
実際メキシコで見かけるトカゲたちは、
くいくいくい と腕立て伏せをするような動きをよくやっていて、
それ以来、腕立て伏せをする度にあのトカゲが目に浮かんで仕方がないから。
スペインのトカゲも、壁の穴のなかでひっそりと腕立て伏せしているんだろうか。
日本のトカゲも、尻尾が生え変わるのを待ちながら、せっせと腕立て伏せするんだろうか。
2010年1月30日土曜日
鵠
「正鵠を射る」という表現が出てきた。
明鏡国語辞典で確かめれば、
意味はやはり「的を射る」と同じで「物事の核心をつく」こと。
正鵠というのも、「弓の的の中心にある黒点」のことだという。
この「鵠」とは、何の鳥だろうか。
大辞泉によれば、【鵠】くぐひ、白鳥の古名。
【鵠髪】(コクハツ)と言えば、白髪のことらしい。
弓の的の「黒い点」が、白い鳥で表されているのが面白い。
新漢語林によれば
一。
①くぐい(くぐひ)。白鳥。こうのとり。雁より大きく、羽毛は白く、
非常に高い所を飛ぶ水鳥。
②白い。
二。
①まと。弓のまとの黒ぼし。「正鵠」
②正しい。あきらか。
三。
大きい。
第一の語義と第二の語義は別の項目を立てて書かれているが、
弓の的の中心にある黒点が、白い鳥の名で呼ばれているのは、
「非常に高い所を飛ぶ」鳥であって、当てるのが困難であることからだろうか。
空を見上げると
高く遠い逆光のなかに、小さく黒い点のように見える白鳥の姿も思い浮かぶ。
明鏡国語辞典で確かめれば、
意味はやはり「的を射る」と同じで「物事の核心をつく」こと。
正鵠というのも、「弓の的の中心にある黒点」のことだという。
この「鵠」とは、何の鳥だろうか。
大辞泉によれば、【鵠】くぐひ、白鳥の古名。
【鵠髪】(コクハツ)と言えば、白髪のことらしい。
弓の的の「黒い点」が、白い鳥で表されているのが面白い。
新漢語林によれば
一。
①くぐい(くぐひ)。白鳥。こうのとり。雁より大きく、羽毛は白く、
非常に高い所を飛ぶ水鳥。
②白い。
二。
①まと。弓のまとの黒ぼし。「正鵠」
②正しい。あきらか。
三。
大きい。
第一の語義と第二の語義は別の項目を立てて書かれているが、
弓の的の中心にある黒点が、白い鳥の名で呼ばれているのは、
「非常に高い所を飛ぶ」鳥であって、当てるのが困難であることからだろうか。
空を見上げると
高く遠い逆光のなかに、小さく黒い点のように見える白鳥の姿も思い浮かぶ。
2010年1月27日水曜日
2010年1月26日火曜日
2010年1月25日月曜日
まぶしい
「まぶしい……」が口癖の女の子が出てくるドラマがある。
縁あって、第一回と第二回目を見た。この先はどうなるのだろう。
「まぶしい」と言えば、偶然年末ごろに、その語源は「目伏しい」
つまり、目を伏せてしまいたくなるということなのではないか、
と、ふとした拍子に思いついた。
「まぶし」と辞書を引いたら、
【目伏し】 「目つき、まなざし」と出てきた。(デジタル大辞泉)
目つきというと、どこか無遠慮な感じ、
眼差しというと、じっと見つめるような感じ、
目伏しというと、なんだか奥ゆかしい感じがする。
さて、「まぶしい」に戻れば、その語義は
1.光が強すぎて、まともに見にくい。まばゆい。
2.まともに見ることがためらわれるほど美しい。また、尊い。
第二義は、「目伏し」のイメージとの接点がありそうだ。
第一義に関連しても、思うところがある。
「眩しい」という漢字と、
スペイン語で「眩しい」を意味する "deslumbrante"には、通じるところがあると思う。
漢字では、目が(強い光を受けて)、黒く/暗く見えるようなのが「眩しい」であり、
スペイン語では、 lumbre(火、光)を des- (奪う) ようなのが、deslumbrante.
「目」に光の洪水の「白」を組み合わせるのではなく、
「光があふれるような」というのでもなく、
漢字では目が、むしろ黒さ、暗さ=光の「不在」を感じるということによって、
スペイン語では、光が「奪われる」ほどに、ということによって、
逆説的に、目にとって耐えられないほど光が強い様子を表すのは面白い。
縁あって、第一回と第二回目を見た。この先はどうなるのだろう。
「まぶしい」と言えば、偶然年末ごろに、その語源は「目伏しい」
つまり、目を伏せてしまいたくなるということなのではないか、
と、ふとした拍子に思いついた。
「まぶし」と辞書を引いたら、
【目伏し】 「目つき、まなざし」と出てきた。(デジタル大辞泉)
目つきというと、どこか無遠慮な感じ、
眼差しというと、じっと見つめるような感じ、
目伏しというと、なんだか奥ゆかしい感じがする。
さて、「まぶしい」に戻れば、その語義は
1.光が強すぎて、まともに見にくい。まばゆい。
2.まともに見ることがためらわれるほど美しい。また、尊い。
第二義は、「目伏し」のイメージとの接点がありそうだ。
第一義に関連しても、思うところがある。
「眩しい」という漢字と、
スペイン語で「眩しい」を意味する "deslumbrante"には、通じるところがあると思う。
漢字では、目が(強い光を受けて)、黒く/暗く見えるようなのが「眩しい」であり、
スペイン語では、 lumbre(火、光)を des- (奪う) ようなのが、deslumbrante.
「目」に光の洪水の「白」を組み合わせるのではなく、
「光があふれるような」というのでもなく、
漢字では目が、むしろ黒さ、暗さ=光の「不在」を感じるということによって、
スペイン語では、光が「奪われる」ほどに、ということによって、
逆説的に、目にとって耐えられないほど光が強い様子を表すのは面白い。
登録:
投稿 (Atom)